ドローンパイロットってなに?仕事内容や資格・将来性を解説
公開日: 2024/04/15 最終更新日: 2023/11/09
ドローンとは、無人飛行機のことで、さまざまな用途に使われています。農業や建設、測量、救助、配達、芸術などの分野で活躍しています。ドローンを遠隔操縦して空撮映像などを撮影する仕事がドローンパイロットです。ドローンパイロットは、テレビ番組やCM、映画などの映像制作に携わったり、多様な業界の業務効率化に貢献したりします。この記事では、ドローンパイロットの仕事内容や資格・将来性について解説します。
ドローンパイロットの仕事内容
ドローンパイロットの仕事は、クライアントの要望を元にドローンを操縦して撮影などを行うというのが基本的な流れです。場所によっては事前に飛行許可の申請を提出する必要もあるため、ドローン関連の法律や規制についても詳しくなければなりません。
とくに空撮関係のドローンパイロットは、よりよい撮影方法を提案したり、監督の意向をくんだ撮影を実行したりと、高いクリエイティブ力が求められます。ドローンの操縦技術はもちろん、映像表現の技法などについても勉強することで、レベルの高い撮影が実現できます。
一般的な仕事の流れは以下のようになります。
クライアントとの打ち合わせ
どのような映像作品にしたいのか、どのような画角での映像が必要になるのかなどを打ち合わせで確認します。
撮影場所の事前確認
空撮を行う撮影場所を事前に確認します。撮影が禁じられている区域ではないか、周囲にドローンが衝突すると危険な場所がないかなどを確認します。
許可の申請
ドローン撮影に許可がいるエリアであれば、国土交通省に許可申請を行います。場合によっては数か月程度の時間がかかるケースもあるため、時間に余裕を持って対応する必要があります。
機器のメンテナンス・整備
撮影中にドローンが墜落したり、バッテリー切れで撮影を中断したりすることがないように、事前の整備やメンテナンスは欠かせません。
空撮・納品
打ち合わせの内容を元に現場で空撮を行います。監督から撮影の変更指示がある可能性もあるため、柔軟に対応できる技術を磨いておく必要があります。撮影後は映像データを納品して完了です。
ドローンパイロットに求められる資格や能力とは?
ドローンパイロットになるために必ず取得しなければならない資格は、現時点ではありません。しかし、ドローンを安全に操縦するためには操縦技術だけでなく、メンテナンス知識や関係法規、運用するうえで知っておくべきガイドライン、状況に応じた判断力や緊急時の対応などが求められます。
ドローンに必要な専門知識を身に付けるためにも、まずはドローンの専門学校などへの進学をおすすめします。また「ドローン検定」や「JUIDA無人航空機操縦士」「JUIDA安全運行管理者」などのドローン関連資格は多数存在しており、それらの資格を取得している人に仕事が依頼される傾向にあるのは事実です。
ドローンに関する知識だけでなく、ドローンの操縦技術も証明できる資格も多く存在しているので、資格取得を目指してスキルアップすることをおすすめします。さらに、空撮ドローンパイロットには以下のような能力も求められます。
動画編集スキル
空撮した映像を編集して仕上げるスキルが必要です。動画編集ソフトの操作方法や映像表現の技法などを学びましょう。
予測力
空撮では気象状況や撮影条件の変化など、臨機応変な対応が求められます。どのような条件でも、どのような映像でも撮影に対応できるよう、常に先を予測しながら行動するようにしましょう。
コミュニケーション力
空撮では監督や演者などさまざまな人と関わりながら撮影します。そのため、スムーズに仕事を遂行するためのコミュニケーション力が求められます。
ドローンパイロットの将来性
ドローンパイロットの将来性は非常に明るいといえます。なぜなら、ドローン技術は急速に進化しており、多くの産業で利用される可能性が高まっているからです。
まず、ドローンは撮影技術の分野で革命をもたらしています。高解像度のカメラやセンサーがドローンに搭載され、航空写真、映画制作、不動産業界、農業、環境モニタリングなどのさまざまな分野で活用されています。
今後もより高性能なカメラやセンサーが開発され、撮影技術の向上が期待されます。これにより、ドローンパイロットの需要は増加するでしょう。
さらに、ドローン技術自体も進歩し続けています。自動飛行機能、障害物回避システム、長時間飛行能力などが向上し、ドローンの操作がより簡単になりました。これにより、新たな利用分野が開かれ、ドローンパイロットのスキルがますます求められることでしょう。
2022年に導入された国家資格であるドローン免許制度も、ドローンパイロットの将来性に大きな影響を与えるでしょう。この制度により、ドローンの安全性が向上し、信頼性のあるパイロットの増加が期待されます。
これにより、ビジネスにおいてドローンの利用が一層普及し、ドローンパイロットへの需要が増加するでしょう。
まとめ
操縦して空撮映像などを撮影する仕事がドローンパイロットです。ドローンパイロットの仕事内容や資格・将来性について解説しました。ドローンパイロットは、高い操縦技術とクリエイティブ力を持ち、さまざまな業界に貢献できる仕事です。
しかし、ドローンを使うには法律やルールに従う必要があります。また、2022年にはドローン免許制度が導入されました。
この資格の習得で、ドローンパイロットのスキルや安全性の証明ができます。ドローンパイロットに興味がある方は、ぜひ正しい知識とマナーを身に付けてくださいね。